初めましての方はカテゴリーのはじめにを読んでね! スマブラ、カービィを中心にやりたい放題する気まぐれな同人系サイト。
擬人化、俺設定に注意!
只今擬カビ強化月間です。
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だいぶ前に書いてたアイカビ文を投下!
アイカビはやっぱり癒しですね^^*
荒い仕上がりになってますが
よろしければ追記からどうぞ!
アイカビはやっぱり癒しですね^^*
荒い仕上がりになってますが
よろしければ追記からどうぞ!
ドタドタと騒がしい足音が近付いてくる。
しかし、クッパが走るそれとは違ってどことなくファンシーな響きをしているのは、やはり出身の違いがものを言っているんだろうか。
彼がそんなことを思っているうちに、扉が手荒く開け放たれた。
「アイク! カービィを知らんか!?」
それはおおよそ予期していた出来事だった為、アイクは特に動じなかった。ベッドに腰掛けたまま、顔だけをそちらに向けて応答する。
「いや……知らんな」
「ぬぅ、そうか!」
アイクが淡々と答えると、扉を開けたデデデ大王はあっさりとそれを了解した。
そして目を細めて低く唸るように呟く。
「カービィめ、わしと散歩に行こうと言っていたのにどこに行きおった……!」
デデデが忙しく左右の廊下を睨む。アイクはそんなデデデを見て、少し視線を反らした。
「アイクのところに居るかと思ったんだが……」
「……見かけたらあんたのことを伝えておこう」
「おお、そうしてくれ! では、邪魔したなアイク!」
そう言い残してまた手荒に扉は閉められた。そしてその音の後に、可愛いげを残した足音は去っていく。嵐のごとくとまではいかないが、落ち着きの無いことだ。
さて、そんなデデデの気配が無くなるのを、アイクはじっと黙って感じ取っていた。そして完全に静寂を取り戻したところで、彼は一人口を開いた。彼にしては、やや気だるさを帯びた声色だった。
「……もういいだろう、カービィ」
大きな独り言など彼に限ってあり得ない。だからそれは、紛れもなく彼の部屋に居る第二者への言葉だ。
彼の背中のマントが、不自然な動きを見せる。そしてアイクの脇腹から、ピンク色の球体がおずおずと姿を現した。
「大王、行った?」
「ああ」
それは誰でもなく、デデデ大王が探していた、そしてアイクがここには居ないと言ったカービィ本人だった。マントが寄り集まった塊に見せ掛け、その中に身を隠していたのだ。
カービィはアイクのマントにくるまりながら、アイクの顔を見上げた。
「えへへ、ありがとうアイク」
「嘘をつくのは何であれ、性に合わん」
カービィがアイクの部屋に来たのはデデデの来るほんの数分前だった。
デデデからかくまってくれと言われた時こそアイクは呆気に取られたが、彼が必死に頼んできたのとデデデの足音が聞こえてきたその咄嗟で、まんまと協力していた。
「うん、ごめんね?」
アイクは天井を仰ぎ、やれやれと短く息をついた。見上げるはカービィ少しだけ申し訳なさそうに、でもどことなく嬉しそうにはにかんでいた。
「……構わない」
カービィを見下ろすアイクの仏頂面に、緩やかな表情が生まれる。仕方ないな、とそんな彼の優しい諦めをカービィは読み取った。親友の優しさに嬉しい気持ちでいっぱいになる。
「ありがとう」
カービィは心のままに、ぎゅっとアイクの腰に抱きついた。目を瞑って、自分の嬉しい気持ちが伝わりますようにと目一杯にだ。アイクは何も言わず、ただカービィの頭にその大きな手を乗せた。カービィにはそれだけで、自然と彼の表情が瞼の裏に浮かんでくる。
「……でも」
と、アイクが静かに口を開いた。
「散歩くらい行けばいいんじゃないか?」
するとカービィはすぐさま顔を上げて、不満げに唇を尖らせた。
「前行ったもん。4日前くらいに」
「そうか」
「一昨日は大王がしようって言って一緒にかくれんぼしたし、昨日も大王がやろうって言って水遊びした」
「……そうか」
恐らくそのデデデの誘いは4日前より前ずっとから続いているのだろうとアイクは悟った。それ程まででなければ、このカービィもかくまってくれなんて言ってこないはずだ。ライバルだ、と口では言いながらデデデ大王はカービィのことが大好きだ。何かと理由を付けては、何だかんだでカービィに構って欲しがっている。
「大王のことは嫌いじゃないけど、ちょっとしつこいんだもん」
しかしデデデの思いは、この通りカービィにはあまり受け止めてもらえない。同情すべきなのかどうかは微妙なところだ。
と、ふと思ったことがアイクの口をついて出ていた。
「でもカービィも俺に毎日飛び付いて来るだろう」
「え?」
無心で発言した後に、アイクは自分が意地の悪いことを言ったことに気付いた。案の定、カービィの表情はたちまちに曇る。
「……すまん」
「ううん」
そう言いつつも、澄んだ黒色の目は臥せられてしまった。控えめにアイクの服をつまんで、彼は不安そうに呟いた。
「僕、しつこい?」
「そんな風に思ったことは無い」
気持ち良い程に即答する。自分で言ったことをこうあっさり否定するのも変だが、それは事実なのでアイクが言い澱む訳は無い。元々のアイクの言葉に、特別意味が無かった証拠だ。
「……ほんと?」
「本当だ」
上目遣いで尚も控えめなカービィに、アイクは置いていた手でくしゃくしゃと頭を撫でた。自分の誠心が伝わるように、ぶっきらぼうでもなるべく優しく。
「嘘をつくのは性に合わないって言ったとこだろう?」
形を歪ましていたカービィの瞳が、ぱぁっ丸みを取り戻し喜びの色を取り戻す。そして再び、ころりと日だまりのように笑った。
「ははっそうだったね!」
カービィはマントの裾を更に手繰り寄せ、口元を覆う。
「ただデデデと同じなのは……」
「……なのは?」
「落ち着きの無いところだな」
「やっぱりアイクの意地悪!」
堪えられないとばかりに笑い声を弾けさせたカービィにつられて、アイクも口元を緩める。何がそんなに可笑しいのか分からないが、カービィは無邪気に笑い続けた。
そんな笑い声がデデデの再登場により途切れたのは――また別の話ということにしておこう。
(カービィ、やっぱり此処にいたのか!)
(えええっなんでバレちゃったの!?)
(俺のせいではない)
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Re:無題
あーちゃんいらっしゃい!^^
萌えてくれてありがとう…!><
LOVEじゃなのにやたらいちゃいちゃしていることに定評のあるうちのアイカビだよww
コメントありがとうございました!^^
>全私が萌えました!ビシィ!
プロフィール
HN:
風野みなみ
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
絵をかくこと。寝ること。
自己紹介:
「かぜの」じゃないよ!「かざの」だよ!
平成〇年8月20日生まれの常に頭の中がギャグ漫画と言われる気まぐれアバウト人間。
CP・コンビ好きでキャラ崩壊と妄想の激しい子。
話が長くてけっこう日頃からテンションが高い。
コメントなど書き込みお気軽にどうぞ~♪
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